さて、JALがこれから入るアライアンスである「ワンワールド」の加盟航空会社運航乗務員で作る組合、OCCC: oneworld Cockpit Crew Coalition (ワンワールド運航乗務員連合)の議長からこんな文がJALの社長宛に届いています。
「PAXのひとりごと−辞めていく奴に訓示されたくは無いわなぁ」より
Mr. Toshiyuki Shinmachi
JAL Group CEO,
President.
(中略)
Dear Mr Shinmachi,
(中略)
We cannot endorse JAL becoming a member of te esteemed oneworld alliance while JAL's management defiantly chooses to ignore a Court Order regarding onerous working conditions JAL has imposed on its flight crew members.
(以下略)
余談ですが☆組にもASAP(Associations of STAR Alliance Pilots)という組合があり、ANA乗員組合も加盟しています。ANA乗員組合「ASAP(Associations of STAR Alliance Pilots)議定書に調印」より
話を元に戻して、上の文を要約すると、 「OCCCは、業界で尊敬されているワンワールドへJALがその一員となることを支持する事はできません」ということになります。なぜなのか?
それは、JAL乗員組合が起こしていた「勤務裁判」の判決を無視するなど安全面を考えないからです。その勤務裁判とは何かと言うと
JAL乗員組合が1994年に提訴した裁判で、1審の1999年判決では以下のように出ています(抜粋)。
・原告(JAL運航乗務員)らと被告(JAL)との間で、シングル編成による二名編成機(B747-400)で予定着陸回数が一回の場合、連続する二四時間中、乗務時間九時間を超えて、又は勤務時間一三時間を超えて予定された勤務に就く義務のないことを確認する(例:成田〜サンフランシスコ、ロサンゼルス往復)。
・原告らと被告との間で、シングル編成で予定着陸回数が二回(例:成田〜香港、成田〜マニラ日帰り往復)の場合、連続する二四時間中、乗務時間八時間三〇分を超えて、又は勤務時間一三時間を超えて予定された勤務に就く義務のないことを確認する。
しかし、高裁判決でも組合側勝訴しJAL側が上告していて、昨年の4月20日、JAL側が上告を取り下げたため組合側の全面勝利で終わったのにまだ判決に従おうとしません。(「JAL乗員組合」勤務裁判参照)
この判決文は最高裁判所のサイトで見ることができます。
・平成6(ワ)7883 日本航空就業規則変更(PDFファイル)
・平成11(ワ)6219等 日本航空就業規則変更(PDFファイル)
(上の「平成11(ワ)6219等」事件は先の「平成6(ワ)7883」事件の判決後に追加提訴したものと思われます。判決文は殆ど同じです。)
判決文は長くて読むのが大変ですが、バブル期にJALがやってた「ドル先物予約について」だとか「JUST(日本ユニバーサル航空、国内航空貨物輸送会社)について」(新千歳空港24時間運用にあわせて設立されましたが1年足らずで運休になりました)、「CAC(シティ・エアリンク株式会社)について」(羽田、横浜から成田空港に行くヘリコプターの会社でした)、「エセックスハウスホテルに代表される日本航空開発(JDC)事業展開について」、「常電導磁気浮上式鉄道(HIGH SPEED SURFACE TRANSPORT(HSST))について」(1985年のつくば科学万博の時にJALがHSSTを出展し、その後もいろんな博覧会で出展していました)と言う風に、JALの経営失敗のツケを安全を預かる運航乗務員にしわ寄せすることを批判している内容で読みごたえがあります。
「なぜ問題?JALと☆組コードシェアPart7」にもありますが、この勤務裁判が係属中の2001年にアメリカン航空の乗員組合からこんな文書がJAL乗員組合機関紙に掲載されていたことがありました。
世界の安全基準を下回る日本航空の運航便からアメリカン航空の便名を外すよう求める!
アメリカン航空乗員組合がJAL とのコードシェアー便についてアメリカン航空経営にコードリムーバルを要請
7月12日、APA(アメリカン航空乗員組合)のJohn Darrah 委員長からアメリカン航空の社長であるDon Carty氏に宛てて1通の要請書が送られました。内容は、「航空の安全は会社と組合共通の関心事であるが、現在アメリカン航空と日本航空で行われているコードシェアー便のうちのいくつかは、FAA の規程であるシングル編成で8時間という乗務時間制限を大きく超えてシングル編成で運航されている。これらの便にもアメリカン航空の乗客が搭乗することを考慮し、調査の上、適切な交替乗員が付加されるまでの間、これらの便からアメリカン航空の便名を外すように求める。」というものです。(裏面に要請文の全文を掲載しています。)現在、42便の国際線がアメリカン航空とのコードシェアー便として運航されています。(日本航空運航分、組合調べ)これらの便には当然アメリカン航空のチケットを買ったお客様も搭乗されるわけです。
APA としては、FAA の基準を大きく外れている便について、乗客の安全性の観点からもとうてい看過できないとして今回の要請書を出すに至りました。
このような要請が出される日本航空の勤務基準は、世界的に見てグローバルスタンダードからはずれた異常なものといわざるを得ません。
今年の2月8日にJALがワンワールドアライアンスと参画へ向け覚書を締結しましたが、まだ課題が残ってますよ!6月2日にスターアライアンス系航空会社は成田第1ターミナルに移転しますが、ニュージーランド航空だけはJALと提携したいからなどと言う理由で第2ターミナルに残ります。しかし、こんな安全を軽視する航空会社と提携していいことありますか?ニュージーランド航空さん。そしてタイ国際航空さん。早く提携を切って下さいね。
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遅くなりましたがコメントありがとうございます。
体質は昔と変わっていない、確かに言えてると思います。結局はJASと合併しても元JAS社員とうまくやっていないようで・・・。余談ですが沈まぬ太陽はあのホリエモンも拘置所にいたときに読んでいて、保釈後に御巣鷹山に慰霊登山したようです。
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http://www.freewebs.com/aiseth/16.html
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・タイ国際航空コードシェア事件
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